やさしい版:できあがった料理から、レシピを復元できるようになったら
ゲームのソフトから、作った人しか持っていないはずの「設計図」をAIが復元できるようになってきました。古いゲームを残せる一方で、どんなソフトも中身を見られてしまいます。専門用語を使わずに書いています。
ゲームを作るとき、作る人は人間が読める形でプログラムを書きます。でも、売るときはそのままではありません。機械が読む形に変換してから配ります。
この変換は、行きっぱなしでした。できあがったものを見ても、元の書いたものには戻せない。だから、作った人だけが設計図を持っていられたのです。
料理に似ています。お皿に乗った料理から、レシピは分からない。だから秘伝の味が守れる。
その前提が、くずれてきた
ところが最近、AIを使って元の形に戻せるようになってきました。できあがったゲームから、設計図を復元してしまうのです。
個人でゲームを作っている人が、この動きについて文章を書き、話題になりました。
いいことが、あります
古いゲームは、昔の機械がないと遊べません。機械は壊れますし、もう売っていません。このままでは、遊べなくなって消えていきます。
設計図が手に入れば、今のパソコンやスマホでも動くように作り直せます。実際に、ブラウザで遊べるようにする取り組みがいくつも出てきています。
古い名店の味を、レシピが分かったおかげで残せる——そういう話です。
こわいことも、あります
同じ力は、ゲーム以外にも効きます。
お金を払って買ったソフトも、会社が何年もかけて作ったプログラムも、中身を読まれてしまう。作った人が「見せたくない」と思っていても、止める方法がありません。
秘伝のレシピが、だれにでも分かってしまう側です。
守り方を考え直す時期
これまでソフトは、「中身は読まれない」ことを前提に守られてきました。その前提がくずれるなら、守り方そのものを考え直すことになります。
残せるようになったのは、うれしいことです。でも同じ力で、守れなくなるものもある。どちらか一方だけを選ぶことは、たぶんできません。
この記事は、専門用語を使わずに書いたものです。くわしい内容はもとの記事にあります。
出典: Popcar「AI is mass decompiling games. That’s both awesome and scary.」(個人ブログ)、Simon Willison氏のブログでの紹介