Claude Opus 5.5に作曲を依頼、テキスト譜面で鳴るゲーム音楽プレーヤーが完成
開発者のSimon WillisonがClaude Opus 5.5に、楽譜形式の設計から再生器の実装、作曲までを一度に依頼しました。曲がテキストのまま残り、人が直せる点に、音声を直接出力する方式とは異なる可能性があります。
何が作られたか
LLMの試用記録を個人ブログで発信している開発者のSimon Willisonが、AIアシスタント「Claude」のモデル「Claude Opus 5.5」に作曲を頼んだ結果を公開しました。成果はブラウザで動く音楽プレーヤー「Scrimshaw Jukebox」にまとめられています。
依頼は2段構えでした。まず音楽を書き表すための簡単なテキスト形式を設計させます。次に、それを再生できるアーティファクト(Claudeが会話の中で生成し、その場で動かせる小さなアプリ)を作り、サンプル曲も入れるよう求めました。目指す水準としては、海外の古典的アドベンチャーゲーム「Monkey Island」の初代作の音楽を挙げています。
完成したプレーヤーには、テキストで記述されたオリジナルのアドベンチャーゲーム風楽曲が6曲入っており、ブラウザ内のシンセサイザーで演奏されます。曲を選んで再生でき、譜面を開いて書き換えることもできます。画面は夜の港を描いたドット絵です。Willisonは、自分の意図以上にMonkey Islandの世界観へ寄せてきたとしながらも、出来は「surprisingly good」だったと評価しています。
音を直接出さない作曲
注目したいのは、モデルが音声そのものを出力したのではなく、楽譜の書式と再生器の両方をコードとして書いた点です。曲がテキストとして残るため、人が読んで一音ずつ直せます。
一度の試行だけで作曲能力を評価することはできません。それでも、記譜法の設計、実装、作曲を一つの依頼でこなせたことは、LLMが楽曲そのものだけでなく制作の道具づくりにも関われることを示しています。ここからは筆者の推測ですが、ゲームや映像の仮BGMを自分で手直ししながら詰めていく使い方とは相性がよさそうです。
この記事には、専門用語を使わずに書いたやさしい版もあります。
出典: Simon Willison「Scrimshaw Jukebox」(個人ブログ)